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2023 10 27 額取山登山(マツムシソウ・ウメバチソウ) [写真とJAZZ]

 最近、旅行に行ったり、紅葉狩りに行ったりで、ブログの更新が出来ないでいました。
なので、ちょっと前に行った登山の様子から、順次アップして行きます。

今回は、9月後半、額取山(ひたいとりやま)に登った様子をお伝えしましょう。

この山は、福島県の郡山市と猪苗代湖の間にある奥羽山脈南部の標高1008.6mの山で、安積地方の代表的な山として、昔から親しまれています。別名を安積山と呼ばれ、万葉集にも詠われております。

今回は御霊櫃峠(ごれいびつとおげ)標高880mから尾根歩きの登山としました。なんとも不気味な名前の峠ですが、その昔八幡太郎義家が東北の豪族阿部氏平定のため、源氏と藤原氏が手を組んで多くの死者を出しながらも、阿部氏を滅ぼした事が、この名の由来だそうです。

その御霊櫃峠から山頂までは尾根道ではありますが、3つのピークの登り下りがあり、山頂まで約3kmですが、結構厳しいコースです。尾根登山のピストンは帰りも同じく登り下りなので、結構体力を使います。

途中この尾根道の最高峰大将旗山1056mがありますが、八幡太郎義家が勝利に旗を揚げた場所とされて、この名が付いたとの事です。

山頂の額取山も不気味な名前ですが、八幡太郎義家が元服の儀式で髪を切った事に由来しているそうです。

山の全貌(ネットからいただきましたので、冠雪があります。)
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登山コース
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御霊櫃峠からの登山口、駐車場やトイレもあります。
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途中、風神、雨神の祠があります。
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遠くに見える大将旗山の先の先に額取山があります。
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途中、いくつかの初秋の花々が咲いていました。
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8-クサボタン.jpg


4-ガマズミの実.jpg


結構急こう配の登山道を進みます。
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登りきるとそこにもいくつか秋の花が咲いていました。
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ようやく大将旗山です。
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ここから一旦下り再度登り返します。
遠くに目指す額取山が見えました。
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オクトリカブトが群生して咲いていました。
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山ブドウのすっばさが、疲れを癒してくれます。
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カワラナデシコがひっそり咲いていました。
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山頂まで最後の登りです。
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額取山山頂です。
23-額取山山頂.jpg


西の方には、猪苗代湖と磐梯山がきれいに見えました(^^♪。
24-磐梯山と猪苗代湖.jpg


以上、額取山登山の様子でした。

さて今回の演奏曲は「Corco Vado」(コルコバード)、コルコバードはリオデジャネイロにある710mの丘で、頂上には高さ30mのキリスト像が立っています。ボサノヴァの生みの親、アントニオ・カルロス・ジョビンの作曲で、ボサノヴァの名曲の一つですので、聴いたことがあると思います。

今回も福島市のJazz Spot MINGUSでのセッション時の録音ですが、何とオカリナで参加された女性がいて、素晴らしいアドリブを聴かせてくれました♪。
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2023 10 11 バイカモ、ヒマワリ [写真とJAZZ]

 さて8月下旬に、猪苗代方面に行った様子をお伝えしましょう。

猪苗代湖の南端にある湖南町には、町中で保存に取り組んでいるバイカモが咲いている小さな川があります。

バイカモは梅の花に似ていて、葉っぱが藻のようなので、この名が付いたとの事です。水量が多い時は水中でも開花します。

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都道府県別レッドデータブックで、絶滅危惧種に指定されている所も多くあるそうです。ちなみに環境省では、絶滅危惧ⅠB類(EN)に指定されています。

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3-バイカモ.jpg


その後、布引風の公園に行きました。
標高1000mの高原に高さ100mの風力発電の風車が33基あり、そこに約180万本のヒマワリが咲き誇ります。

4-布引風の公園.jpg


5-布引風の公園.jpg


6-布引風の公園.jpg


7-布引風の公園.jpg


8-布引風の公園.jpg


磐梯山や猪苗代湖も綺麗に見えました。
9-布引風の公園.jpg


ニコニコマーク
10-布引風の公園.jpg


ヒマワリの脇にも山野草が咲いていました。
11-アカバナ.jpg


12-ゲンノショウコ.jpg


布引風の公園を後にして、強清水(コワシミズ)に行って、名物のそばをいただきました。
この清水、昔から会津の名水として良く知られています。
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そばにある清水屋
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十割蕎麦、身欠きにしんとスルメの天ぷらは昔からここでの伝統ある食べ物で、とても美味しく頂きました。饅頭の天ぷらも名物です。
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以上、猪苗代方面に行った様子でした。

さて今回の演奏曲は「Softly As In A Morning Sunrise」(朝日のごとくさわやかに)です。このブログでも何回も紹介していますが、私の大好きな曲なので、セッション時良く演奏します。
今回も福島市のJazz Spot MINGUSでのセッション時の録音ですが、今回はアップテンポで、熱の入った演奏で、大変気持ちよくドラムを叩くことができました(^^♪。
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2023 10 05 日山 [写真とJAZZ]

 さて、今回は8月下旬に「日山」に登った様子をお伝えしましょう。

この日山、標高は1057m、福島県の二本松市の阿武隈山系にある山で、以前は富士山が見える北限の山として知られていましたが、現在は更に北にある花塚山でも見えたと言う事で、その座を譲りました。

今回登った田沢登山口は、駐車場やトイレも完備され、登山道も良く整備されており、標高差490m、歩行距離6.5kmなので、初心者でも安心して登ることが出来ます。

登山ルート
周回できますので、便利です。
1-日山登山ルート.jpg


広い駐車場と管理棟
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案内看板
「富士山の見える日山」と書いてあります。
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田沢登山口
8月も後半なので、草木がうっそうとしていました。
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しばらくは勾配のある登山道を進みます。
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更に進むと、登山道の脇に大きな奇岩が現れます。
6-奇岩と登山道.jpg


7-奇岩と登山道.jpg


8-奇岩と登山道.jpg


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そうこうしているうちに約1時間ちょっとで山頂です。
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山頂には展望台があり、360度見渡すことが出来ます。
11-山頂展望台.jpg


今回は若干雲もあって、展望は今一つ、当然富士山も見えませんでした。もっとも富士山が見える時期は晩秋から冬のかけての、空気が澄んでいる時期に限られるそうです。
12-展望台からの眺め.jpg


日山神社
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山頂にはキアゲハが群生して花の蜜を吸っていました。
14-キアゲハ.jpg


いくつか野草が咲いていました。
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山頂をあとにして下ります。
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トリカブトが咲き始めていました。
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海を渡って来るアサギマダラ
21-アサギマダラ.jpg


この時期に咲いているのは、ギンリョウソウモドキ。
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ちょっと遅かったですが、この山全体にフシグロセンノウが咲いていました。
23-フシグロセンノウの群生.jpg


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ヤマジノホトトギスも咲いていました。
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斑点が大きくて赤いヤマジノホトトギス
26-赤い斑点のヤマジノホトトギス.jpg


以上、日山登山の様子でした。

さて今回の演奏曲は「You And The Night And The Music」(あなたと夜と音楽と)
1934年アーサー・シュワーツ作曲、ハワード・ディーツ作詞、ミュージカル「リベンジ・ウイズ・ミュージック」で書かれた曲です。ジュリー・ロンドンの歌が有名で、その後いろいろな歌手が歌っています。
私もこの曲のテーマのメロディーが好きなので、今回セッションで演奏しました。
今回も福島市のJazz Spot MINGUSでのセッション時の録音です。
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2023 09 27 移ヶ岳(レンゲショウマ) [写真とJAZZ]

 さて、今回は8月中旬に、福島県田村市にある「移ヶ岳」に登った様子をお伝えしましょう。

この移ヶ岳、年に2,3回登っていますが、春から秋にかけて、多くの山野草が咲きます。特にこの8月には、レンゲショウマが咲くという話を聞いたので、さっそく探しに登ってみました。

登山口までは林道を進みますが、きちんと整備されたアスファルトの道路ですし、駐車場もとても広く、トイレも完備されております。駐車場ですでに標高700m、山頂は994mですので、だれでも気軽に登る事ができます。

登山ルート
周回できますので便利です。
1-登山ルート.jpg


広い駐車場
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登山開始
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まずは、移ヶ岳神社にお参り
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この時期、木々がうっそうとして、しかも蒸し暑い中での登山です。
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さっそくいくつかの山野草に出会いました。
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さらに登山道のまわりをきょきょろしながらレンゲショウマを探します。
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咲いていました!!登山道の脇や、ちょっと奥の方にも数株のレンゲショウマが花を付けていました。
この山では初めての出会い、しかもちょうど見ごろでとてもラッキーでした。日本固有の1属1種の植物で、この辺が北限かも知れませんね。
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まもなく山頂です。この辺になると勾配も急になり、ロープを掴んでの登山となります。
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山頂994mです。
360度見渡せる山頂ですが、この日は曇っていて、眺望はあまりありませんでした。
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17-山頂看板.jpg


隣の鎌倉岳、山頂が面白い形をしています。
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以上、移ヶ岳登山の様子でした。

さて、今回の演奏曲は「Oleo」ソニー・ロリンズが1954年に作ったハード・バップの曲で、以後マイルスやコルトレーン、エヴァンスなど多くの有名ミュージシャンによって演奏され、現在ではスタンダード曲になって、セッションなどで良く演奏されます。

今回も福島市のJazz Spot MINGUSでのセッション時の録音です。
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2023 09 20 矢ノ原湿原 サギソウ ヒツジグサ [写真とJAZZ]

 さて今回は8月中旬、福島県大沼郡昭和村にある矢ノ原湿原に行った様子をお伝えしましょう。

この昭和村、会津若松から行っても下郷町から行っても山越えで、時間のかかる場所にあります。
しかし、先日会津若松から途中の山の中の博士峠にバイパスとトンネルが開通し、冬の時期でも安全に、しかも早く行くことが出来るようになったそうです^^。

この南会津には、駒止湿原や宮床湿原(共にこのブログで紹介済)などがありますが、この矢ノ原湿原は、約8万年前に形成され、日本では2番目に古い湿原だそうです。

標高660m、41.6haの比較的小規模な湿原ですが、中央にある大きい沼を中心に多くの野鳥や植物の宝庫で、また清水が2箇所ある事から、地下水の湧水が豊富で、湿原を保っているそうです。

案内図
広い駐車場やバイオトイレなども完備されています。
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湿原入り口
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散策路
散策路は、綺麗に整備されていて、歩きやすくなっています。
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沼を周遊するように散策路が整備されております。
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アキアカネ
下界が30度以上になると、涼しい場所に移動して来ます。
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木道のまわりには、いろいろな湿原植物が咲いていました。
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コバギボウシ
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サワギキョウは咲き始めでした。
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アサギマダラ
海を渡って移動する貴重な蝶です。
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サギソウ
別名サギランと言ってラン科の植物です。環境省のレッドリストでは準絶滅危惧の指定を受けています。また、東京都や福井県、宮城県などでは絶滅危惧(EX)や絶滅危惧Ⅰ類に指定されている大変貴重な植物です。
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8月中旬でしたが、森の中は結構涼しかったです^^。
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森の中にもいくつか植物が咲いていました。
ヘラオモダカだと思います。
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オヤマボクチ
山菜としてヤマゴボウと呼ばれているそうです。この後アザミのように薄紅色の花が下向きに咲きます。
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ママコナ
下界では6~7月に咲きますが、この辺は今頃咲いていました。
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クルマバナでしょうか?
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代官清水
水量豊富な清水が他にもう一か所あります。
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ヒツジグサ
ひつじの刻(午後2時)ごろ花が開くのでこの名が付きました。確かに散策開始(12時半)には花は閉じていましたが、1時半ごろになると沼のあちこちで花が開き始めましたので、何とか撮影できました♪。
沼から遠い場所で咲いているため、400mmの望遠での撮影、水面反射を抑えるためPLフィルター装着での撮影です。
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以上矢ノ原湿原の様子でした。

さて今回の演奏曲は「Blue Bossa」1963年トランペット奏者のケニー・ドーハムの作曲。ハード・バップとボサノヴァのミックスで作曲したものですが、現在ではボサノヴァで演奏するミュージシャンが多いと思います。この年ジョー・ヘンダーソンのアルバムで初めてリリースされ、その後スタンダードナンバーとして定着しました。
今回も福島市のJazz Spot MINNGUSでのセッション時の録音です。
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2023 09 09 流石山 ショウキラン [写真とJAZZ]

 さて、今回は7月下旬に、栃木県と福島県の県境にある流石山に登った様子をお伝えしましょう。

この山は流石山、大倉山、三倉山の3連山のうちの1つの山で、裏那須連山とも呼ばれています。ちょうど那須連峰の裏側(西側)に連なる連山ですが、時間の関係で、今回は流石山までの往復としました。

今回は福島県下郷町の観音沼経由で旧会津街道と呼ばれる林道を進み、大峠から流石山に向かいます。

林道にある橋が災害で壊れたため、その手前に車を止めて、そこから林道を歩きますが、1週間前ぐらいに女性の登山者がクマに襲われ大けがをした記事があり、人が多い方がいいと言う事で、あえて日曜日に登るようにしました。なので、熊鈴とラジオなどは必須です。

花の多い山なので、今回は写真の数も多くなっていますので、ご了承下さい^^。

今回の登山コース
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林道をしばらく歩きますが、この道路が旧会津街道で、江戸時代は下野から会津までの街道でした。なごりとして一里塚なども残っています。
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林道わきの土手にショウキラン発見!終盤ではありましたが、昔この近辺で見ただけで、他では見たことがない貴重な植物です。
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林道終点、橋が壊れる前はここまで車で来ることが出来ましたが、普通の乗用車ではちょっと厳しい林道でした。
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登山道を先に進みます。
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昔の街道とは思えないぐらいの登山道です。
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そうこうしているうちに約40分で大峠分岐到着です。左に行けば那須連峰の最高峰三本槍岳、まっすぐ行くとランプの温泉小屋三斗小屋温泉、流石山は右に行きます。
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昔のなごり、石仏もあります。
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ここから1時間30分ほど急な斜面を登り続けますが、この斜面に多くの高山植物が咲きます。以前はニッコウキスゲも咲いていましたが、鹿の被害で、ほぼ全滅状態だそうです。
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さっそく高山植物の出迎えです。
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さらに登ります。急登と足の疲労のため、写真撮影のため、かがむことも厳しい感じです。
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ヒメシャジンが1つだけ花を付けていました。正面から撮りたかったですが、そちらは崖のため行くことが出来ませんでした。
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更に上に進みます。
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23-コウゾリナ.jpg


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あの尾根を越えるともうすぐ山頂です。
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ミソサザイの幼鳥でしょうか、登山道の脇にひっそりといました。下山に確認しましたが、その時はもういませんでした。無事だといいのですが・・・。
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西側から見た那須連峰
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同じく茶臼岳と三斗小屋温泉
33-西から見た茶臼岳と三斗小屋温泉.jpg


一旦下ってもうすぐ山頂です。
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流石山山頂1813mです。
35-流石山山頂-1813m.jpg


小飯豊と呼ばれる三倉山までの尾根です。
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帰り道観音沼の近くでツチアケビの群生を見つけました。
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以上、流石山登山の様子でした。

さて今回の演奏曲は「Groovin' High」(ごきげん)と言う意味だそうですが、1945年ジャズトランペット奏者のディジー・ガレスピーの作曲でバリバリのビ・バップ曲です。チャーリー・パーカーや渡辺貞夫氏など多くのミュージシャンが演奏しているそれこそ(ごきげん)な曲です。
今回も福島市にあるJazz Spot MINGUSでのセッション時の録音です。
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2023 08 30 民家園、フシグロセンノウ [写真とJAZZ]

 さて、今回は7月中旬に福島市あづま総合運動公園内にある、民家園に行った様子をお伝えしましょう。

敷地面積110.000㎡の園内には、江戸時代中期から明治時代にかけての東北地方の民家を中心に、梁川町の芝居小屋、福島市内の商人宿、料亭、会津地方の民家等を移築復元しております。建物の多くは国、県、市の重要文化財に指定されております。私個人的には建築士なので、非常に興味があります。

民家園のまわりは自然の姿を残しており、そこにはいくつかの野草が咲きます。ちょうどヤマユリが見ごろということで、行ってみました。

案内図
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今回は全部で10棟ある民家の内6棟を紹介します。

旧広瀬座
梁川町の大衆娯楽施設として明治20年(推定)に町内の有志によって建てられた芝居小屋です。
現在もいろいろな催しが出来るようになっていて、国の重要文化財に指定されております。
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旧筧家宿店
江戸末期~明治10年代に福島市内に建てられた宿店です。
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旧阿部家
福島市内に江戸中期に建てられた普通農民住居です。
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旧渡辺家
福島市内に江戸時代後期に建てられた上層農民住宅で、普通農民住宅の倍以上の床面積です。
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散策路を奥に進みます。
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旧馬場家
南会津に江戸時代後期に建てられた上層農民住宅で、この形の住宅を「馬屋中門造り」と言い、左側は馬屋や便所があり、人と馬が一つの屋根の下で生活していたそうです。
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散策路近辺は自然を残しており、いろいろな山野草が咲いていました。

フシグロセンノウ
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オミナエシ
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ネジバナ
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ヒメヒオウギズイセン
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ヤブラン
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ジャノヒゲは終盤でした。
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ヤブカンゾウ
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ウツボグサ
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ヤマユリは満開で、辺り一面その甘い匂いが漂っていました。
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雄しべが白っぽいヤマユリ
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以上、民家園の様子でした。

さて今回の演奏曲は「There Will Never Be Another You」(あなたなしでは)1942年マック・ゴードン作詞、ハーリー・ウオーレン作曲、映画アイスランドの主題歌です。チェット・ベイカーやリー・モーガン、カーティス・フラーなどが演奏して大ヒット、その後ジャズスタンダードとして多くのミュージシャンが演奏しております。
今回も福島市の「Jazz Spot MINGUS 」でのセッション時の録音です。
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2023 08 24 アサザ [写真とJAZZ]

 さて、今回は7月上旬に訪れた「上渋井蓮園」の様子をお伝えしましょう。

この上渋井蓮園は、福島県の南方にある塙町(ハナワマチ)にあります。塙町では、集落の人々が、休耕田が荒れ放題になっているのを見て、地元の企業さんからハスをゆずってもらい、一生懸命保存、育成を重ね、現在に至っているとの事です。

現在は、この時期、ハスの他にもスイレンや貴重植物のアサザなども開花しており、春先から秋口まで隣接している里山にもいろいろな山野草が咲くそうです。

ハス園
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ハスは水質浄化の働きもあり特に種の寿命は2000年前の物も発芽するなど、とても魅力的な花です。

この蓮園のハスの品種は瑞光蓮と古代蓮が咲いているそうですが、特に瑞光蓮は江戸時代に白河藩主松平定信が改良させたと言われる蓮で、その特徴は白い花で、花先が薄紅色のやや大きめの花だそうです。
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3-ハス.jpg


スイレンも満開でした。
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アサザの大群生です。
環境省のレッドリストに登録されていて、準絶滅危惧に指定されています。
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ちなみに福島県の猪苗代湖の一部にも生育していて、大変貴重な植物と言う事で、町を挙げて大事に育てているそうです。
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他にもいくつかの野草が咲いていました。

コウホネは終盤でした。
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ヤマユリは山の斜面に1つだけ開花していました。
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ミソハギ
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クサアジサイ、今まで見たことが無かったアジサイです。
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オカトラノオは里山のあちこちに咲いていました。
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以上、上渋井蓮園の様子でした。

さて、今回の演奏曲は「Four」、このブログでも何回かアップしていますが、私の大好きな曲ですので、セッションでも良く演奏します。今回も福島市のJazz Spot 「MINGUS」でのセッション時の録音です。今回はフロントにトランペット、アルトサックス、テナーサックスが勢ぞろい、熱い演奏を繰り広げました(^^♪。
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2023 08 14 駒止湿原(ニッコウキスゲ) [写真とJAZZ]

 さて、今回は7月初旬に訪れた、南会津にある「駒止湿原」の様子をお伝えしましょう。

この駒止湿原は、標高1100mにある高層湿原で、3つの谷地で構成されております。面積は3つ合わせて27ha、その周辺の森林を含め148haが国の天然記念物に指定されていて、学術的にも高い評価を得ているそうです。

案内看板
3つの谷地は合わせて片道3240m、往復しますと、ゆっくり写真を撮りながらですが、約4時間かかります。
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広い駐車場、綺麗なトイレも完備されております。
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湿地帯の入り口です。
ここで靴の底に着いた不純物などを落とします。
無作法なカメラマンにも注意を促しております。
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ニッコウキスゲが見ごろでした。
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トキソウ
あちこちにたくさん咲いていました。鳥のトキの羽の色に似ているのでこの名が付いたそうで、花の大きさ1~2㎝の小さな花です。
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サワラン
トキソウに比べ、数は少ないようです。大きさ2~3㎝の赤紫色の鮮やかな花を付けます。湿地帯(沢沿い)に咲くランと言う事で、この名が付いたそうです。
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これは珍しい、オニノヤグラ。
腐生植物で、1mぐらいの高さになります。鬼が用いた弓の矢の例えて名付けられたそうです。
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ハクサンシャクナゲ
白い可愛い花を付けていました。
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コバノフユイチゴ
ブナの森の中に群生して咲いていました。1cm程度の白い花です。
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これはおなじみのギンリョウソウ
これも腐生植物で、やはりブナ林の中にひっそり咲いていました。
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ツルココケモモ
大変小さな花(7~8mm)が重なるように群生して咲きます。高さも数センチしかないので、撮影には大変苦労します。
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帰りは涼しさを求めて、ブナ林を散策して戻りました。そよ風が天然のクーラー、気持ちよく散策できました。
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以上、駒止湿原の様子でした。

さて、今回の演奏曲は「Maiden Voyage」日本名「処女航海」、1965年ハービー・ハンコックの発表した名作です。この曲のメンバーも超一流のジャズメンで、「ジャズ100年の歴史に残る100曲」の一つとしても知られております。

ハンコックの妹がこの曲を聴いて「Voyage」と言う言葉を連想したそうで、そこからこのタイトルが決まったと言う逸話がありますが、まさにこれから出港して航海するような出だしで、大変かっこいい曲です。今回セッションでリクエストがあったため初めて演奏しましたが、難しい曲の割にはまあまあな演奏だったと思います(^^♪。

今回も福島市の「Jazz Spot MINGUS」でのセッション時の録音です。(演奏時間が長いので、MP3の質を若干落としてアップしています。)
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2023 08 04 蔵王登山(コマクサ) [写真とJAZZ]

 さて、今回は7月初旬、宮城県と山形県にまたがる蔵王連峰に行った様子をお伝えしましょう。

天気は快晴、風も無く絶好の登山日和、今回も刈田駐車場レストランに車を止めて、御釜の見下ろす馬の背を通り、石室避難小屋直下に咲くコマクサに逢い、蔵王連峰で一番高い熊野岳まで行きます。

普通の人はここで終わって帰りますが、我々は、多くの高山植物の出会いを求め、そこから山形蔵王スキー場にあるロープウェイの山頂終点駅まで下ります。実はこの下りの登山道には高山植物がたくさん咲きます。山頂駅まで高山植物を見ながら下ったら、今度はそこから登り返して、再び山頂尾根経由で刈田駐車場まで戻ります。往復6時間ほどかかりますが、いろいろな高山植物に逢うことが出来るので、お薦めのコースです。

今回のコース
1-登山ルート.jpg


登り始めると遠くの雲海の上に朝日連峰と飯豊連峰が見えました。
2-朝日連峰.jpg


3-飯豊連峰.jpg


噴火口跡の御釜を見下ろすように馬の背を先に進みます。
4-馬の背.jpg


御釜も綺麗に見えました。
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遠くに見えるレストハウスが刈田駐車場、スタート地点です。
6-御釜近辺.jpg


ガラ場を登って石室避難小屋に向かいます。その途中にコマクサの群生があります。
7-登山道.jpg


高山植物の女王と言われるコマクサです。
ちょうど咲き始めた所でしたのでとても初々しかったです。
8-コマクサ.jpg


9.5-コマクサ.jpg


9-コマクサ.jpg


尾根に出ると、遠くに月山、さらに遠くに鳥海山が見えました。
10-月山.jpg


11-鳥海山.jpg


蔵王連峰の最高峰熊野岳山頂です。
12-熊野岳山頂.jpg


さらに、今度は蔵王ロープウェイ山頂駅に向かって下って行きます。このルートには多くの高山植物が咲きます。
13-登山道.jpg


さっそく高山植物のオンパレードです。
14-イワカガミ.jpg


15-アオノツガザクラ.jpg


オノエランは咲き始めでした。
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ハクサンチドリは、登山道脇のあちこちに花を咲かせていました。
17-ハクサンチドリ.jpg


久しぶりに出会ったベニバナイチヤクソウ。
18-ベニバナイチヤクソウ.jpg


コケモモの花はとても小さい(3~4mm)です。
19-コケモモ.jpg


ムシトリスミレもたくさん咲いていました。モウセンゴケとともに食虫植物です。
20-ムシトリスミレとモウセンゴケ.jpg


湿地部分には、ヒナザクラやイワイチョウが咲いていました。
21-ヒナザクラ.jpg


22-イワイチョウ.jpg


ツマトリソウも元気でした。
23-ツマトリソウ.jpg


ようやく山頂駅に到着、ここには地蔵尊が祀られています。
24-地蔵尊.jpg


この付近はここ2,3年でオオシラビソ(アオモリトドマツ)が害虫のため枯れ始めて、特に山頂駅周りや地蔵岳周りでその被害が大きく、蔵王名物の樹氷にも大きな悪影響を与えています。
25-枯れたアオモリトドマツ.jpg


ここでUターンして下ってきた道を登り返します。
26-登山道.jpg


一旦下って尾根まで登ります。
27-登山道.jpg


もう少しで尾根です。そろそろばて気味です(笑)。
28-登山道.jpg


ようやく尾根に出たら、あとはスタート地点の刈田駐車場まで下って、登山終了となります。
29-馬の背方面.jpg


以上、蔵王登山の様子でした。

さて、今回の演奏曲は「You'd Be So Nice To Come Home To」1942年コール・ポーター作曲で映画の挿入歌です。ヘレン・メリルやアニタ・オディなどの有名歌手が歌って大ヒット、ジャズのスタンダードナンバーとして、多くのミュージシャンが演奏しております。

今回は福島市のJazz Spot [MINGUS]でのセッション時の録音です。
30 Mingus.jpg













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